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こもごも

八つ裂きタイガーにて。「練牙さん、こないだ公開された映画見ました?」添はベッドに寝そべりながらペチャットの整理をしながら、練牙に声を投げかける。「見たぞ!可愛い生き物が精いっぱい生きてて、凄く微笑ましかったな……」練牙は机から目をパっと上げ...
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これまでのあらすじ

ひび割れた階段の音の後に、ガサ、とポストにものが入れられる音が続く。そのまま廊下を歩き去って行く音を確認して、添は蝶番が外れそうなドアを開け、ポストに入れられた郵便物を取り出した。近くのスーパーのチラシ、夏の例大祭のお知らせ、などなど。必要...
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ラブホと首輪とオレたち 2

膝に乗せ、サラサラの綺麗な髪に口元を埋めながらきめ細かい素肌に指を滑らせ撫でると練牙はくすぐったそうに身を捩らせる。「う、うぅ……」「こーら、暴れない」いつもより穏やかな、どこか甘ったるさを感じる添の声に練牙は息を飲み、固くしていた身体を緩...
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キャロットフォックスインザルーム

・九番目が拾ってきたレンとなかよくなる話先のことは考えないものとするいつも通りのつまらない授業といつも通りのつまらないクラスメイトとのお遊びといつも通りの給食を終えて貂が小石を蹴りながら通学路を歩いてアパートに帰ったところ。「おかえり、貂。...
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ラブホと首輪とオレたち

ラブホと首輪とオレたちある日のこと。「なっ、なあ、添。今ならまだ間に合うし」「いやでーす」困り顔の練牙の提案を最後まで聞くことなく添は断った。「まだ途中だったろ!」「どうせ『普通にしよう』みたいなことでしょ。いやです」「どうせって言うな!…...
Kiba×Ren

みどりもゆ

「つーかーまーえーたっ。今日もオレの勝ちだね、レン」「うー……!」新緑が日に透けてキラキラと光る、初夏の昼下がり。一対の赤毛のオオカミが、静かな森の中で追いかけっこをしていた。バタバタともがく赤毛のオオカミは、自分に覆い被さる同じ赤毛のオオ...
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雨とミルクティー

「あ」ぽつん、と鼻先にひとしずく。今はもう雨に濡れる事なんてほとんどない。天気予報はスマホで見れるし、傘がなければマネジが持ってきてくれる。最後に雨に降られたのは、確か。「(ああ、そうだ。お祖母様の……)」あの日はひどい雨だったけれど、そん...
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雲より高くまだとおく

突き抜けるような蒼天が眩しいある日、オレは無職になった。 いや、この表現は不適当で、不正確だ。 正確に言うなら、怒れる四区のチャイナマフィアと元暴走族のヘッドに踏み込まれ崩壊寸前だったオレのクソシゴト先であるところの二曲輪が、何故か突然暴走...
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息の仕方3

添と久しぶりに飲みに来れて、オレはいつもよりふわふわしていた。天にも昇る思い、ってこんなのかな。天になんて行ったことないけど、多分そう。 添もなんだか楽しそうだ。おもてなしの時もそうだけど、目の前の人が喜んで、笑ってくれてるとこっちもあった...
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息の仕方2

この腰掛けには、多分だけどヒトじゃない奴、人間でも結構ワケありなやつが割といる。ただ、ここはとにかくクセ強めの奴が多いから、それこそサラダボウルのように皆が入り交じっていい感じに混ざっている。潜り込む側としてはとてもいいことだ。 しかも、誰...